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船舶用椅子製造

荒波の上にも、
安らぎの座り心地を。

船そのものが一点もの。よって、船舶用の椅子もそれぞれの船の環境に合わせて作られます。川端装飾では図面を起こすところからはじめ、海上というシビアな環境でも長く使えるタフな椅子を作り上げていきます。一見、普通の家具のように見えますが、生地を剥いだ時に現れるのは、生物の骨格のような有機的な構造です。
波による縦揺れ、横揺れ、衝撃やねじれに強い椅子にするため、木材同士の接合部分を凹凸に加工して組む「ほぞ組み」の技法で組み上げています。座面のクッションは長期間快適に保たれるよう、密度の異なる様々なウレタン材を貼り合わせています。
船舶用ソファ
製造(張り)風景
張りの工程。テープを貼っているところ。
製造(張り)風景
波の上の縦揺れ、横揺れに耐えられるよう、頑丈に、丁寧に作っていく。

10年間耐えられるタフな構造。

一度出航すれば、次のメンテナンスのタイミングまで約10年。だからこそ、海上の荒波に負けないタフさと、優しい使い心地が求めらます。そのことで川端装飾の技術は独自に磨かれ、現在では船舶用家具以外の製品にも応用されています。
船舶用椅子(ビンテージ)
初期の船舶用椅子。内部(張り奥)の中にほぞ組みが隠れた構造になっている。
船舶用椅子(ビンテージ)
船は一つとして同じものがないオーダーメイド。その船にあわせて椅子の図面を引き、作り続けてきました。